人々の生活を支えるサービスの1つであるクラウド。現在、多くの企業がその技術を活用したクラウドサービスを利用しています。
これだけ世間に浸透している「クラウド」という言葉ですが、いまいち想像がしづらいため、「クラウドって実際にはどんなものなの?」「実はクラウドについてよくわかってない……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はそんな方に向けて、クラウドの概念からメリット・デメリットまで、詳しく解説していきます。
【初心者向け】クラウドとは?
昨今、様々な場面で耳にする「クラウド」という言葉。その定義を一言で表すと、「インターネットを経由したデータやサービスを利用する・される形式」といえます。
今まで、何かサービスやツールを利用するにはPCなどの端末にインストールすることが不可欠でした。しかしクラウドでは常にインターネットを介しており、その必要がありません。
さらに、クラウドを用いればいつでもどこでも、どの端末でもアクセスすることが可能になります。
クラウドの具体的な利用方法
説明だけでは少しわかりづらいので、実際にクラウド技術を用いているサービスを見ていきましょう。
【クラウドサービス①】Gmail
ビジネスマンであれば誰もが利用してるであろうGmailにも、クラウド技術が使用されています。
受信、または作成したメールはPCやスマートフォンといった端末には保存されず、クラウド上に保存されています。そのため、すべての端末から同一のメールにアクセスでき、送信・受信状況も常に同期されています。
このように、Gmailにはクラウド技術が利用いるサービスで、普及しているものの1つです。
【クラウドサービス②】Googleドキュメント
同じくGoogleによって提供されているツールであるGoogleドキュメントにもクラウドが利用されています。
クラウド技術を利用したワープロソフトで、Gmailと同様に、データがクラウド上に保存されます。さらに、変更がただちに他の端末でも同期されるため、オンライン上での共同作業が可能です。
上で紹介した2つ以外にも、データをクラウド上に保存できるものから勤怠管理ができるものまで、クラウドを使用している無数のサービスが存在します。
クラウドサービスの種類
ここまで見てきたクラウドですが、もう少し詳しく見ていくと3つの種類に分類することができます。
【クラウドの種類①】SaaS(Software as a Service)
SaaSは、ユーザーが何らかのサービスを利用する時に、インターネットを通してソフトウェアを稼働させるクラウドの形式のことを指します。
上で挙げたGmailなどがこれにあたり、クラウドといえばこのSaaSのような形を想像する方も多いのではないでしょうか。
【クラウドの種類②】PaaS(Platform as a Service)
PaaSを一言で表すと、「プログラムを作成し、開発したアプリケーションを稼働させる形式のクラウド」といったところ。
ハードウェアやOSの心配はなく、名前の通りプラットフォームが提供されている状態のクラウドです。
代表的なものとして、salesforceやGoogleが提供しているG Suiteが挙げられます。
【クラウドの種類③】IaaS(Infrastructure as a Service)
IaaSは、仮想サーバやハードディスクなど、インフラとなる最低限の設備のみを提供する形態のクラウドのことを指します。
3種類の中で、最も自由度の高い構築が可能なクラウドですが、もちろんそれだけスキルや知識が必要になってきます。
【初心者向け】クラウドを利用するメリット
ここまで、クラウドについて様々な特徴について述べてきましたが、実際にクラウドを利用するメリットにはどんなものがあるのでしょうか。実際に見ていきましょう。
【クラウドのメリット①】いつでもどこでも利用できる
インターネット環境があれば、場所を問わず、いつでもどこでもサービスを利用することができるのがクラウドの代表的なメリット。
これによって情報の共有が容易になったり、テレワークが可能になったりと様々な恩恵を受けることができます。
【クラウドのメリット②】従量課金でコストは使った分だけ
クラウドサービスの特徴として、従量課金制度をとっているものが多いことが挙げられます。
必要以上に費用が掛かることはなくなり、常にコストを最小限に抑えることができるのもクラウドのメリットといえます。
【初心者向け】クラウドを利用するデメリット
上で挙げたメリットに対して、クラウドにはデメリットが存在するのも事実。具体的に、以下のようなものが存在します。
【クラウドのデメリット①】インターネット環境が必須
メリットとして「場所を気にせず使える」ということを挙げましたが、クラウドを利用にはインターネット環境があることが大前提とされています。
オフラインでは全くクラウドの性能を発揮することはできないことはデメリットといえるでしょう。
【クラウドのデメリット②】カスタマイズ性能が低い
クラウドの場合、オンプレミスと比較してカスタマイズ性能が劣ることが多いのが特徴。
サービスなど、自由に構築することを優先したい場合は、クラウドの利用を避けた方が良いかもしれません。
まとめ
今回は初心者の方に向けて、クラウドについてその概要やメリット・デメリットについてご紹介しました。
多くの企業で導入されており、今や必要不可欠になってきているクラウドサービス。ご利用を検討されている方や、知識を深めたい方は、是非今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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